2011-12-30
人が悪魔になる時
スタンフォード監獄実験
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E7%9B%A3%E7%8D%84%E5%AE%9F%E9%A8%93
実験者
ジンバルドーは囚人達には屈辱感を与え、囚人役をよりリアルに演じてもらう為、パトカーを用いて逮捕し、囚人役を指紋採取し、看守達の前で脱衣させ、シラミ駆除剤を彼らに散布した。背中と胸に黒色でそれぞれのID番号が記された白色の女性用の上っ張り (smock)、もしくはワンピースを下着なしで着用させ、頭には女性用のナイロンストッキングから作ったキャップ帽を被せた。そして歩行時に不快感を与えるため彼らの片足には常時南京錠が付いた金属製の鎖が巻かれた。更にトイレへ行くときは目隠しをさせ、看守役には表情が読まれないようサングラスを着用させたりした。囚人を午前2時に起床させる事もあった。但し、これらの服装や待遇等は、現在ほとんどの国の本物の刑務所では見受けられず、実際の囚人待遇より非人道的であり、囚人待遇の再現性は必ずしも高くはなかった。
実験の経過
次第に、看守役は誰かに指示されるわけでもなく、自ら囚人役に罰則を与え始める。反抗した囚人の主犯格は、独房へ見立てた倉庫へ監禁し、その囚人役のグループにはバケツへ排便するように強制され、耐えかねた囚人役の一人は実験の中止を求めるが、ジンバルドーはリアリティを追求し「仮釈放の審査」を囚人役に受けさせ、そのまま実験は継続された。
精神を錯乱させた囚人役が、1人実験から離脱。さらに、精神的に追い詰められたもう一人の囚人役を、看守役は独房に見立てた倉庫へうつし、他の囚人役にその囚人に対しての非難を強制し、まもなく離脱。
離脱した囚人役が、仲間を連れて襲撃するという情報が入り、一度地下1階の実験室から5階へ移動されるが、実験中の囚人役のただの願望だったと判明。
又実験中に常時着用していた女性用の衣服のせいかは不明だが、実験の日数が経過するにつれ日常行動が徐々に女性らしい行動へ変化した囚人も数人いたという。
実験の経過
ジンバルドーは、実際の監獄でカウンセリングをしている牧師に、監獄実験の囚人役を診てもらい、監獄実験と実際の監獄を比較させた。牧師は、監獄へいれられた囚人の初期症状と全く同じで、実験にしては出来すぎていると非難。
看守役は、囚人役にさらに屈辱感を与えるため、素手でトイレ掃除(実際にはトイレットペーパの切れ端だけ)や靴磨きをさせ、ついには禁止されていた暴力が開始された。
ジンバルドーは、それを止めるどころか実験のリアリティに飲まれ実験を続行するが、牧師がこの危険な状況を家族へ連絡、家族達は弁護士を連れて中止を訴え協議の末、6日間で中止された。しかし看守役は「話が違う」と続行を希望したという。
実験の結果
権力への服従
強い権力を与えられた人間と力を持たない人間が、狭い空間で常に一緒にいると、次第に理性の歯止めが利かなくなり、暴走してしまう。
非個人化
しかも、元々の性格とは関係なく、役割を与えられただけでそのような状態に陥ってしまう。
「看守と囚人」
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/itimuan/maru/old11/aya83.html
この実験のおっかないところは、実験を続けた彼等の動機が金銭ではないということで、被験者達は役割に関係なく同額の報酬が約束されていたのに途中から行きすぎを止めようとしただけでも危険にさらされるほど狂気が増幅していきます。
なにしろ、傍観者というか外部から観察する女性心理学者が看守役の被験者に押さえつけられてレイプされかかるところまで事態は進行し、他の被験者達に助けられた彼女は看守役に殴る蹴るの暴行(正確には、蹴って蹴って蹴りまくる・・・)を加え、そこに他の看守役がやってきて・・・とうんざりするようなラストへ加速を付けて向かっていきます。
舞台がスタンフォード大学心理学実験室で、一応、高学歴で心理学を専攻するだけに精神バランスが一般人より取れているはずの研究者達までも巻き込まれて客観性を失っていく狂気というのは圧巻です。
冷静に考えると、ごくごく普通に生活していた数日前までは会ったことも無いという人たちが、”大学の実験”で報酬は一定と分かっているはずなのに、役割を他人から振られて演技していただけで、たかだか一週間ほどで殺し合うほど人間性を失うことの怖さ・・・。
独逸映画だけに、ヒトラーやナチスと重ねて、時代のうねりの前に個人が狂気に巻き込まれていく一つの雛形をそこに浮かび上がらせようとしているのかなと。
戦前を知る普通の人にいろいろ話を聞いたときに、あの時代の流れに逆らうのは難しかったし、そもそも表だって逆らうと何をされるかわからなかったというのが共通した見解としてありました。
人が悪魔になる時――アブグレイブ虐待とスタンフォード監獄実験
http://wired.jp/wv/2008/03/13/%e4%ba%ba%e3%81%8c%e6%82%aa%e9%ad%94%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%82%8b%e6%99%82%e2%80%95%e2%80%95%e3%82%a2%e3%83%96%e3%82%b0%e3%83%ac%e3%82%a4%e3%83%96%e8%99%90%e5%be%85%e3%81%a8%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%b3/
このスタンフォード監獄実験が示唆している実験結果は
どんな人間もただ役割を与えられただけで、
高学歴で心理学を専攻する精神バランスが
一般人より取れているはずの研究者達でさえ
狂気に暴走し理性の歯止めが利かなくなってしまうのです。
言い換えればどんな聖人・温厚な人物ですら、
その時の環境の場と役割を与えられることによって、
狂気に駆られた殺人鬼と化すということを顕わしております。
ということは、どんな人でも人殺しをしてもおかしくないと言えます。
それは私もあなたも
殺人者を処刑することは絶対正義だと当然の罰だと思っている人たちとは
人はどんなひとでも殺人するということを全く知らないだけなのでしょう。
これからの時代は
それらを心の奥底から理解して気がついている人の時代だと私は思っております。
なぜなら人は勿論私も、
何をしているのか全くわかっていないからです・・・。
気がつきなさい、あなたは何をしてるのですか?
それを地球全体の集合生命意識から
わたしはといかけられている気がするのです。
tokaiama このメディアは取扱いに注意を要すると
正直オレは短気な人間だ。すぐにカッとくるから、いつ激怒して人殺しをするかわからん。売られたケンカは買っちまうから、いつか傷害殺人で逮捕されるかも知れない。しかし感情が収まれば理性が蘇る。子供たちの未来は感情でなく理性によって運営されるべきだ。人を処刑の恐怖で支配してはならない!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E7%9B%A3%E7%8D%84%E5%AE%9F%E9%A8%93
実験者
ジンバルドーは囚人達には屈辱感を与え、囚人役をよりリアルに演じてもらう為、パトカーを用いて逮捕し、囚人役を指紋採取し、看守達の前で脱衣させ、シラミ駆除剤を彼らに散布した。背中と胸に黒色でそれぞれのID番号が記された白色の女性用の上っ張り (smock)、もしくはワンピースを下着なしで着用させ、頭には女性用のナイロンストッキングから作ったキャップ帽を被せた。そして歩行時に不快感を与えるため彼らの片足には常時南京錠が付いた金属製の鎖が巻かれた。更にトイレへ行くときは目隠しをさせ、看守役には表情が読まれないようサングラスを着用させたりした。囚人を午前2時に起床させる事もあった。但し、これらの服装や待遇等は、現在ほとんどの国の本物の刑務所では見受けられず、実際の囚人待遇より非人道的であり、囚人待遇の再現性は必ずしも高くはなかった。
実験の経過
次第に、看守役は誰かに指示されるわけでもなく、自ら囚人役に罰則を与え始める。反抗した囚人の主犯格は、独房へ見立てた倉庫へ監禁し、その囚人役のグループにはバケツへ排便するように強制され、耐えかねた囚人役の一人は実験の中止を求めるが、ジンバルドーはリアリティを追求し「仮釈放の審査」を囚人役に受けさせ、そのまま実験は継続された。
精神を錯乱させた囚人役が、1人実験から離脱。さらに、精神的に追い詰められたもう一人の囚人役を、看守役は独房に見立てた倉庫へうつし、他の囚人役にその囚人に対しての非難を強制し、まもなく離脱。
離脱した囚人役が、仲間を連れて襲撃するという情報が入り、一度地下1階の実験室から5階へ移動されるが、実験中の囚人役のただの願望だったと判明。
又実験中に常時着用していた女性用の衣服のせいかは不明だが、実験の日数が経過するにつれ日常行動が徐々に女性らしい行動へ変化した囚人も数人いたという。
実験の経過
ジンバルドーは、実際の監獄でカウンセリングをしている牧師に、監獄実験の囚人役を診てもらい、監獄実験と実際の監獄を比較させた。牧師は、監獄へいれられた囚人の初期症状と全く同じで、実験にしては出来すぎていると非難。
看守役は、囚人役にさらに屈辱感を与えるため、素手でトイレ掃除(実際にはトイレットペーパの切れ端だけ)や靴磨きをさせ、ついには禁止されていた暴力が開始された。
ジンバルドーは、それを止めるどころか実験のリアリティに飲まれ実験を続行するが、牧師がこの危険な状況を家族へ連絡、家族達は弁護士を連れて中止を訴え協議の末、6日間で中止された。しかし看守役は「話が違う」と続行を希望したという。
実験の結果
権力への服従
強い権力を与えられた人間と力を持たない人間が、狭い空間で常に一緒にいると、次第に理性の歯止めが利かなくなり、暴走してしまう。
非個人化
しかも、元々の性格とは関係なく、役割を与えられただけでそのような状態に陥ってしまう。
「看守と囚人」
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/itimuan/maru/old11/aya83.html
この実験のおっかないところは、実験を続けた彼等の動機が金銭ではないということで、被験者達は役割に関係なく同額の報酬が約束されていたのに途中から行きすぎを止めようとしただけでも危険にさらされるほど狂気が増幅していきます。
なにしろ、傍観者というか外部から観察する女性心理学者が看守役の被験者に押さえつけられてレイプされかかるところまで事態は進行し、他の被験者達に助けられた彼女は看守役に殴る蹴るの暴行(正確には、蹴って蹴って蹴りまくる・・・)を加え、そこに他の看守役がやってきて・・・とうんざりするようなラストへ加速を付けて向かっていきます。
舞台がスタンフォード大学心理学実験室で、一応、高学歴で心理学を専攻するだけに精神バランスが一般人より取れているはずの研究者達までも巻き込まれて客観性を失っていく狂気というのは圧巻です。
冷静に考えると、ごくごく普通に生活していた数日前までは会ったことも無いという人たちが、”大学の実験”で報酬は一定と分かっているはずなのに、役割を他人から振られて演技していただけで、たかだか一週間ほどで殺し合うほど人間性を失うことの怖さ・・・。
独逸映画だけに、ヒトラーやナチスと重ねて、時代のうねりの前に個人が狂気に巻き込まれていく一つの雛形をそこに浮かび上がらせようとしているのかなと。
戦前を知る普通の人にいろいろ話を聞いたときに、あの時代の流れに逆らうのは難しかったし、そもそも表だって逆らうと何をされるかわからなかったというのが共通した見解としてありました。
人が悪魔になる時――アブグレイブ虐待とスタンフォード監獄実験
http://wired.jp/wv/2008/03/13/%e4%ba%ba%e3%81%8c%e6%82%aa%e9%ad%94%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%82%8b%e6%99%82%e2%80%95%e2%80%95%e3%82%a2%e3%83%96%e3%82%b0%e3%83%ac%e3%82%a4%e3%83%96%e8%99%90%e5%be%85%e3%81%a8%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%b3/
このスタンフォード監獄実験が示唆している実験結果は
どんな人間もただ役割を与えられただけで、
高学歴で心理学を専攻する精神バランスが
一般人より取れているはずの研究者達でさえ
狂気に暴走し理性の歯止めが利かなくなってしまうのです。
言い換えればどんな聖人・温厚な人物ですら、
その時の環境の場と役割を与えられることによって、
狂気に駆られた殺人鬼と化すということを顕わしております。
ということは、どんな人でも人殺しをしてもおかしくないと言えます。
それは私もあなたも
殺人者を処刑することは絶対正義だと当然の罰だと思っている人たちとは
人はどんなひとでも殺人するということを全く知らないだけなのでしょう。
これからの時代は
それらを心の奥底から理解して気がついている人の時代だと私は思っております。
なぜなら人は勿論私も、
何をしているのか全くわかっていないからです・・・。
気がつきなさい、あなたは何をしてるのですか?
それを地球全体の集合生命意識から
わたしはといかけられている気がするのです。
tokaiama このメディアは取扱いに注意を要すると
正直オレは短気な人間だ。すぐにカッとくるから、いつ激怒して人殺しをするかわからん。売られたケンカは買っちまうから、いつか傷害殺人で逮捕されるかも知れない。しかし感情が収まれば理性が蘇る。子供たちの未来は感情でなく理性によって運営されるべきだ。人を処刑の恐怖で支配してはならない!
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